iPhone 12は、eSIMに対応しています。これにより、物理的なNano-SIMカードの使用に加えて、eSIMを活用して2つの通信プランを同時に使うことが可能です。
この機能は、特に海外旅行やビジネス用途での利用に便利であり、ユーザーにとって多くのメリットを提供します。
eSIM(Embedded SIM)は、従来の取り外し可能なSIMカードに代わるもので、デバイス内部に組み込まれた電子SIMです。
eSIMの仕組みは以下の通りです。
- 組み込み型: デバイスに直接組み込まれており、物理的なSIMカードを挿入する必要がありません。
- リモートプロビジョニング: 通信事業者から遠隔で通信プランをアクティベートしたり、変更したりできます。
- 再プログラム可能: 異なる通信事業者のデータを保存し、必要に応じて切り替えることができます。
iPhone 12の基本仕様
iPhone 12は、Appleが2020年に発売したスマートフォンで、最新の技術とスタイリッシュなデザインを兼ね備えています。
このモデルは、5G対応、A14 Bionicチップ、そして優れたカメラ性能を誇り、多くのユーザーに愛用されています。
項目 | iPhone 12 | iPhone 12 mini | iPhone 12 Pro | iPhone 12 Pro Max |
---|---|---|---|---|
ディスプレイサイズ | 6.1インチ | 5.4インチ | 6.1インチ | 6.7インチ |
ディスプレイタイプ | Super Retina XDR | Super Retina XDR | Super Retina XDR | Super Retina XDR |
解像度 | 2532 x 1170ピクセル | 2340 x 1080ピクセル | 2532 x 1170ピクセル | 2778 x 1284ピクセル |
プロセッサ | A14 Bionicチップ | A14 Bionicチップ | A14 Bionicチップ | A14 Bionicチップ |
ストレージオプション | 64GB, 128GB, 256GB | 64GB, 128GB, 256GB | 128GB, 256GB, 512GB | 128GB, 256GB, 512GB |
背面カメラ | デュアル 12MP 広角、超広角 | デュアル 12MP 広角、超広角 | トリプル 12MP 広角、超広角、望遠 | トリプル 12MP 広角、超広角、望遠 |
前面カメラ | 12MP | 12MP | 12MP | 12MP |
ナイトモード | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
LiDARスキャナー | なし | なし | あり | あり |
SIMスロット | デュアル SIM nano-SIM + eSIM | デュアル SIM nano-SIM + eSIM | デュアル SIM nano-SIM + eSIM | デュアル SIM nano-SIM + eSIM |
5G対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
バッテリー容量 | 約2815mAh | 約2227mAh | 約2815mAh | 約3687mAh |
重量 | 162g | 133g | 187g | 226g |
防水防塵性能 | IP68 | IP68 | IP68 | IP68 |
価格 (発売時) | 85,800円~ | 74,800円~ | 106,800円~ | 117,800円~ |
SIMスロットの仕様
Phone 12には、物理的なNano-SIMスロットが1つ搭載されています。このスロットを利用することで、従来通りのSIMカードを挿入して利用することが可能です。
しかし、iPhone 12の特徴的な部分は、これに加えてeSIMにも対応している点です。
eSIMを使うことで、物理的なSIMカードを使わずに、スマートフォンに通信プランを直接ダウンロードして利用できるようになります。
iPhone 12でeSIMを活用するメリット
iPhone 12でeSIMを活用することで、以下のようなメリットがあります。
- 海外旅行が便利に: 現地の通信事業者のeSIMを購入することで、高額なローミング料金を気にせずデータ通信を利用できます。
- デュアルSIMで使い分け: 仕事用とプライベート用で電話番号を分けたり、格安SIMとメインの通信プランを併用したりすることができます。
- SIMカードの紛失・破損リスクを回避: 物理的なSIMカードとは異なり、紛失や破損の心配がありません。
iPhone 12でのeSIMの設定手順
iPhone 12でeSIMを設定するのは非常に簡単です。
基本的には、通信事業者から提供されるeSIMプロファイルをインストールし、その後アクティベーションを行うというステップになります。
ここでは、具体的な設定手順を詳しく解説します。
eSIMプロファイルの取得
eSIMを設定するためにはまず、対応する通信事業者からeSIMプロファイルの取得が必要です。
プロファイルは、事業者からのメール、アプリ、またはウェブサイトを通じて提供されることが多いです。
- 事業者のウェブサイトから申し込む: オンラインでeSIM対応プランを申し込み、アカウント設定を行います。
- 通信事業者のアプリを利用する: 専用のアプリをダウンロードし、アプリ内でeSIMの申し込みを完了します。
QRコードによるeSIMプロファイルのインストール
多くの場合、eSIMプロファイルはQRコードを通じて提供されます。
iPhoneのカメラを使用してこれをスキャンすることで、プロファイルのインストールを行うことができます。
- 設定アプリを開く: iPhoneの「設定」を開きます。
- 「セルラープランを追加」をタップ: 「セルラー」セクション内で「セルラープランを追加」を選択します。
- QRコードをスキャン: 画面の指示に従ってカメラをQRコードに向け、スキャンします。
- プロファイルのインストール: スキャン後、画面に表示される指示に従ってプロファイルをインストールします。
手動でのeSIMプロファイル設定
QRコードが利用できない場合や、より詳細な設定が必要な場合は、手動でプロファイルを設定することも可能です。
- 必要情報の入力: 通信事業者から提供された情報(SM-DP+アドレス、アクティベーションコードなど)を入力します。
- プロファイルの確認とアクティベーション: 入力した情報を確認し、プロファイルをアクティベートします。
eSIMのアクティベーションと利用開始
eSIMプロファイルのインストールが完了した後、セルラープランのアクティベーションを行い、通信サービスを開始します。このプロセスは通常、自動的に行われ、数分以内に完了します。
設定が完了すると、iPhone 12でのデュアルSIM機能を活用して、より効率的に通信環境を管理できるようになります。
まとめ|iPhone 12はeSIMに対応している
iPhone 12は、物理的なSIMカードに加えてeSIMにも対応しており、ユーザーに柔軟な通信プランの選択肢を提供しています。
これにより、海外旅行やデュアルSIMの活用、SIMカード紛失のリスク軽減など、多くのメリットを享受することが可能です。
eSIMに対応するiPhoneシリーズ
eSIMに対応しているiPhoneは、2018年に発表されたiPhone XS、XS Max、およびXR以降のモデルです。
これらのモデルでは、物理SIMカードとeSIMを併用することが可能です。
- iPhone XS
- iPhone XR
- iPhone 11
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 12
- iPhone 13
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone 14
- iPhone 15