初代iPhone SEを使っている、または購入を考えている方が気になる点の一つが「eSIMに対応しているか」ということでしょう。
結論から言えば、初代iPhone SEはeSIMに対応していません。
本記事では、その理由やiPhone SEシリーズにおけるeSIM対応の状況について詳しく解説します。
iPhone SEの仕様
初代iPhone SEは2016年に登場したモデルで、iPhone 5sのデザインを踏襲しつつ、iPhone 6sと同じA9チップを搭載したスマートフォンです。
小型でありながらも、十分な性能を持つことで当時多くのユーザーに支持されました。
| 仕様項目 | iPhone SE (第3世代) | iPhone SE (第2世代) | iPhone SE (第1世代) |
|---|---|---|---|
| 発売日 | 2022年3月 | 2020年4月 | 2016年3月 |
| ディスプレイ | 4.7インチ Retina HD | 4.7インチ Retina HD | 4.0インチ Retina |
| 解像度 | 1334 x 750 ピクセル | 1334 x 750 ピクセル | 1136 x 640 ピクセル |
| プロセッサ | A15 Bionicチップ | A13 Bionicチップ | A9チップ |
| RAM | 4GB | 3GB | 2GB |
| ストレージ容量 | 64GB, 128GB, 256GB | 64GB, 128GB, 256GB | 16GB, 32GB, 64GB, 128GB |
| カメラ（背面） | 12MP, f/1.8 | 12MP, f/1.8 | 12MP, f/2.2 |
| カメラ（前面） | 7MP, f/2.2 | 7MP, f/2.2 | 1.2MP, f/2.4 |
| ビデオ録画 | 4K, 60fps | 4K, 60fps | 4K, 30fps |
| バッテリー | 最大15時間のビデオ再生 | 最大13時間のビデオ再生 | 最大13時間のビデオ再生 |
| 生体認証 | Touch ID | Touch ID | Touch ID |
| 防水・防塵 | IP67 | IP67 | なし |
| 5G対応 | 対応 | 非対応 | 非対応 |
| SIMスロット | nano-SIM + eSIM | nano-SIM + eSIM | nano-SIM |
| サイズ | 138.4 x 67.3 x 7.3 mm | 138.4 x 67.3 x 7.3 mm | 123.8 x 58.6 x 7.6 mm |
| 重量 | 144g | 148g | 113g |
| 価格 | 約57,800円～ | 約49,800円～ | 約52,800円～ |
SIMスロットの仕様
初代iPhone SEは、物理的なSIMカードを利用するためのナノSIMスロットを備えています。このSIMスロットは、1枚のSIMカードしか挿入できない仕様となっており、eSIMには対応していません。
eSIMは、物理的なカードを必要とせず、スマートフォン内蔵のチップにプロファイルをダウンロードすることで通信サービスを利用できる仕組みです。
しかし、初代iPhone SEが発売された当時は、この技術がまだ広く普及していなかったため、物理SIMのみの対応となっています。
eSIMに対応するiPhone SE
初代iPhone SEはeSIMに対応していませんが、その後のモデルであるiPhone SE2（2020年）およびiPhone SE3（2022年）はeSIMに対応しています。これにより、これらのモデルでは物理SIMとeSIMのデュアルSIM運用が可能です。
iPhone SE2
iPhone SE2は2020年に発売され、iPhone 8をベースにしたデザインとA13 Bionicチップを搭載しています。このモデルでは、物理SIMスロットに加えてeSIMもサポートしており、デュアルSIMが利用可能です。
eSIMの利用は、旅行や仕事で複数の電話番号を使い分ける際に非常に便利です。また、携帯キャリアとの契約を簡単に変更できる点も大きな利点です。
ポチップ
iPhone SE3
iPhone SE3は2022年に発売され、A15 Bionicチップを搭載し、さらに高速なパフォーマンスを実現しました。このモデルも、iPhone SE2と同様に物理SIMとeSIMに対応しており、デュアルSIM運用が可能です。
iPhone SE3では、eSIMの設定やプロファイルの管理がさらに簡単になり、ユーザーはより柔軟に通信サービスを利用できるようになっています。
ポチップ
まとめ｜初代iPhone SEはeSIMに対応していない
初代iPhone SEは、物理的なナノSIMカードにのみ対応しており、eSIMには対応していません。そのため、eSIMを利用したい場合は、iPhone SE2またはiPhone SE3を選択する必要があります。
これらの後継機種は、デュアルSIM運用が可能で、より柔軟な通信環境を提供してくれるため、eSIM対応が求められる方には最適です。
古いモデルにこだわらず、最新技術に対応したモデルを選ぶことをお勧めします。