期間限定!Airalo eSIMのクーポン配布中 →こちら

屋内で楽天モバイルの電波が悪い!自分でできる対策方法を解説

当ページのリンクには広告が含まれています。

楽天モバイルを利用していて、「自宅の室内だと電波が急に弱くなる」「奥の部屋に行くと圏外になる」といった悩みを抱えていませんか。私も屋内で通話が途切れたり、データ通信が遅くなったりする経験があります。

この問題は、楽天モバイルが使用する電波の特性や、建物の構造が大きく影響しています。この記事では、楽天モバイルの電波が屋内で悪くなる理由から、今すぐ自分で試せる簡単な対策、そして根本的に解決する機器の導入まで、ステップバイステップで詳しく解説します。

タップできる目次

なぜ楽天モバイルは屋内で電波が悪いのか?

楽天モバイルの電波が屋内で弱くなるのには、物理的な理由とネットワークの歴史的な背景が関係しています。原因を知ることで、正しい対策が見えてきます。

電波が弱くなる物理的な理由

携帯電話の電波は、周波数帯によって特性が異なります。楽天モバイルが主に利用してきた1.7GHz帯などは「高周波数帯」に分類されます。

高周波数帯の電波は、直進性が高く大容量のデータを送るのに適していますが、障害物を回り込んだり、壁などを透過したりする力が弱いという弱点があります。そのため、屋外の基地局からの電波が、建物の壁(特にコンクリートなど)を通過する際に大きく減衰してしまうのです。

建物構造と電波遮断の仕組み

電波が弱くなる原因は、建物の構造そのものにもあります。例えば、鉄筋コンクリート造のマンションは木造住宅よりも電波を通しにくいです。

特に注意が必要なのは、省エネ性能を高めるために使われる「エコガラス(Low-Eガラス)」です。このガラスは表面に金属膜がコーティングされており、熱は反射しますが、同時に電波も強力に遮断してしまいます。窓際にスマートフォンを置いても電波が改善しない場合、このエコガラスが原因かもしれません。

目次に戻る

楽天モバイルのネットワーク事情|auローミングとプラチナバンド

現在の電波状況は、楽天モバイルのネットワークが移行期にあることも影響しています。au回線のローミング終了と、自社回線の新展開が同時に進んでいます。

auローミング終了による電波状況の変化

楽天モバイルはサービス開始当初、自社回線がカバーしていないエリアをauの回線(パートナー回線)を借りることで補っていました。au回線は障害物に強い低周波数帯も使っているため、屋内でも比較的安定していました。

しかし、自社エリアの拡大に伴い、多くの地域でこのauローミングが順次終了しています。ローミングが終了した地域では、楽天モバイルの自社回線のみに接続されるため、場所によって(特に屋内で)電波状況が悪化したと感じるケースが発生しています。

救世主「プラチナバンド」とは?

この屋内カバレッジの問題を根本的に解決するのが「プラチナバンド」です。プラチナバンドとは、700MHz帯を中心とした電波のことで、障害物を回り込みやすく、建物の奥まで浸透しやすい非常に優れた特性を持っています。

楽天モバイルは2023年にこのプラチナバンドを取得し、2024年6月から商用サービスを開始しました。プラチナバンドの基地局が全国に整備されていけば、屋内の電波状況は劇的に改善することが期待されます。ただし、全国をカバーするにはまだ時間がかかるため、それまでは自分で対策を講じる必要があります。

目次に戻る

【ステップ1】今すぐ自分でできる電波改善対策

専用の機器を導入する前に、まずはスマートフォン本体の設定や使い方を見直すことで改善する場合があります。私が電波の調子が悪い時に試す、基本的な対策を紹介します。

接続のリセット|再起動と機内モード

最も手軽で効果的なのが、デバイスの接続状態をリセットすることです。一時的なネットワークのエラーで電波をうまく掴めていないケースは少なくありません。

スマートフォンの電源を一度切り、再起動させてみましょう。もし再起動が面倒な場合は、「機内モード」を一度オンにし、数秒待ってからオフに戻すだけでも効果があります。これにより、スマートフォンが強制的に基地局を探し直し、最適な電波に再接続を試みます。

ソフトウェアの最適化|OS・アプリの更新

スマートフォンのOS(基本ソフトウェア)や、楽天モバイルの通話・メッセージアプリである「Rakuten Link」が古いバージョンのままだと、接続の安定性に影響が出ることがあります。

OSとアプリは常に最新版にアップデートしておきましょう。特にRakuten Linkは通信品質の維持に重要な役割を担うため、更新を怠らないことが大切です。

ネットワーク設定の見直し|4G固定

5Gエリアの境界線付近では、スマートフォンが5Gと4G(LTE)を頻繁に行き来しようとして接続が不安定になることがあります。屋内で電波が弱い場合、無理に5Gを探しに行くことでかえって電波が途切れやすくなります。

その場合は、設定から優先ネットワークの種類を「4G(またはLTE)」に手動で固定してみましょう。通信の最大速度は落ちますが、接続の安定性が向上する可能性があります。

スマートフォンの置き場所を変える

非常に原始的ですが、置き場所を変えるだけで電波状況が大きく改善することはよくあります。家の奥まった部屋ではなく、なるべく窓際に移動させてみてください。

もし1階で電波が悪い場合は、2階に移動するだけでも障害物を避けて電波が届きやすくなることがあります。

目次に戻る

【ステップ2】自宅専用の小型基地局「Rakuten Casa」を導入する

ステップ1の対策をすべて試しても改善しない場合、最も確実な解決策が「Rakuten Casa(楽天カーサ)」の導入です。これは、自宅専用の小型基地局を設置するソリューションです。

Rakuten Casaとは?仕組みを解説

Rakuten Casaは、自宅のインターネット回線(光回線など)に接続して使用する小型の4G基地局(フェムトセル)です。

屋外の基地局からの電波に頼るのではなく、Casa本体が自宅のインターネット回線を経由して楽天モバイルのネットワークに接続し、屋内に強力な楽天回線の4G電波を発生させます。これにより、家のどこにいても安定した「圏内」環境を構築できます。

導入のメリット|料金と接続台数

Rakuten Casaの最大のメリットは、その費用対効果です。

項目費用
本体レンタル料金無料
事務手数料無料
月額利用料無料

このように、導入にかかる費用は一切無料です。必要なのは月額260円程度の電気代だけです。LTE接続で最大16台のデバイスを同時に接続できるため、家族全員のスマートフォンやタブレットをカバーできます。

デメリットと注意点|必須条件と違約金

無料で非常に強力なRakuten Casaですが、導入には大きな注意点が2つあります。

一つ目は、導入の必須条件として「楽天モバイルが指定する光回線」を契約している必要があることです。多くの場合、これは「楽天ひかり」を指します。他社の光回線を利用している場合は、Casaを利用するために乗り換えを検討する必要があります。

二つ目は、違約金のリスクです。Casa本体はあくまでレンタル品です。楽天モバイルを解約する際や不要になった際に本体を返却しなかったり、紛失・破損させたりした場合は、20,000円の違約金が発生します。

目次に戻る

【ステップ3】Wi-Fiを活用した最終手段

Rakuten Casaの導入条件(指定光回線)を満たせない場合でも、諦める必要はありません。自宅に安定したWi-Fi環境さえあれば、通話品質を維持する方法があります。

Rakuten LinkによるWi-Fi通話

楽天モバイルの通話アプリ「Rakuten Link」は、「Wi-Fi Calling」という機能に対応しています。これは、携帯電話の電波が弱い場所でも、Wi-Fiに接続していればWi-Fi経由で安定した音声通話ができる仕組みです。

電波が不安定な時に起こりがちな「相手の声は聞こえるのに、自分の声が届かない(片通話)」といった問題も、Wi-Fi Callingなら防ぐことができます。自宅のセルラー電波が悪くても、強力なWi-Fi環境を整備し、Rakuten Linkを積極的に利用することで、通話の問題はほぼ解決します。

デバイスの互換性を確認する

最後の確認事項として、使用しているスマートフォンが「楽天回線対応製品」であるかを確認しましょう。楽天モバイルが公式に対応をうたっていない製品(SIMフリー端末など)の場合、電波の掴み方や通話機能に予期せぬ不具合が生じている可能性もゼロではありません。

楽天モバイルの公式サイトに対応製品リストが掲載されているため、一度チェックしてみることをおすすめします。

目次に戻る

まとめ|楽天モバイルの屋内電波対策ロードマップ

楽天モバイルの電波が屋内で悪い場合、試すべき対策は明確です。

まずは、スマートフォンの再起動や機内モードのON/OFF、置き場所の変更といった「ステップ1|即時対応」を試してください。

それで改善しない場合は、「ステップ2|ハードウェア導入」に移ります。自宅の光回線が楽天ひかりなど指定事業者であれば、無料の「Rakuten Casa」導入が最強の解決策です。

Casaの条件が合わない場合は、「ステップ3|Wi-Fi活用」です。自宅のWi-Fi環境を整備し、「Rakuten Link」アプリ経由で通話することで、セルラー電波に依存しない安定した通信を確保できます。

楽天モバイルは現在、障害物に強いプラチナバンドの整備を急ピッチで進めています。将来的にはインフラ自体が改善し、屋内の電波状況も根本的に解決していくはずです。それまでの間、この記事で紹介した対策を実践し、快適な通信環境を手に入れてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
タップできる目次