IIJmioの解約は「タイミング」がすべてです。特に現行のギガプランは、違約金やMNP転出手数料が0円なので、費用的な心配はほぼありません。
ただし、唯一にして最大の注意点が「解約月の料金が日割りされない」ことです。このルールを知らないと、無駄な費用を支払うことになります。この記事では、違約金ゼロで、最もお得なタイミングでIIJmioから乗り換える全手順を徹底解説します。
IIJmio解約前に必須!3つの重要チェックポイント
解約手続きを始める前に、確認すべき3つの重要な点があります。これを怠ると、想定外の費用が発生したり、手続きが止まったりします。私が解約する際も必ず確認するポイントです。
契約プランは「ギガプラン」か?
現行の「ギガプラン」利用者は、基本的に違約金(音声通話機能解除調定金)やMNP転出手数料は0円です。安心して解約手続きを進められます。
しかし、旧プラン(mioモバイルなど)の音声通話SIMには注意が必要です。利用開始から12ヶ月以内に解約すると、1,000円(不課税)の解除調定金が発生します。自分のプランがどちらかは、会員ページで必ず確認しましょう。
端末の分割払いは残っていないか?
IIJmioでスマートフォン端末を分割払いで購入した場合、SIMサービスを解約しても端末代金の支払いは終わりません。残債(残りの支払い額)は、完済するまで継続して請求されます。
SIMの解約と端末の契約は別物と理解してください。解約後の総コストを見誤らないよう、端末残債がいくらあるかを確認します。
mioIDとパスワードは分かるか?
IIJmioの解約手続きは、すべてオンラインの会員専用ページで行います。電話サポートでは解約を受け付けていません。
手続きには「mioID」と「mioPassword」が絶対に必要です。忘れてしまった場合は、手続きを始める前に必ず再設定などを済ませておきましょう。
損しない解約方法は2択|通常解約とMNP転出
IIJmioの契約を終える方法は、利用者の目的によって大きく2つに分かれます。電話番号をどうしたいかで、選ぶべき道が決まります。
MNP転出|電話番号をそのまま他社で使う
MNP(エムエヌピー)転出は、今使っている電話番号を維持したまま、他社の通信サービスに乗り換える方法です。
大多数の利用者はこの方法を選びます。この記事でも、このMNP転出をメインに解説していきます。
通常解約|電話番号を完全に捨てる
通常解約は、使っている電話番号を放棄(捨てる)する手続きです。解約が完了すると、その電話番号は二度と使えなくなります。
「もうこの番号は使わない」「通信契約自体をやめる」という場合にのみ選択します。一度手続きすると取り消せないので、慎重に判断してください。
初期契約解除|契約直後の特例
初期契約解除は、契約書面を受け取ってから8日以内に申請できるクーリングオフ制度です。
契約直後で「電波が思ったより悪かった」などの理由でやめたい場合に限られます。この記事で解説する一般的な解約とは異なる、特殊な手続きです。
IIJmioのMNP転出(乗り換え)|全手順を徹底解説
電話番号を引き継ぐMNP転出は、IIJmio側での手続きと、乗り換え先キャリア側での手続きが必要です。私が実践している、最もスムーズな手順を紹介します。
最適なタイミング|月末5日前に申請を開始する
結論から言うと、乗り換えの実行日は月末の2〜3日前がベストです。なぜなら、IIJmioの解約月料金は日割りされず、満額請求されるからです。
例えば10月5日に乗り換えても、10月30日に乗り換えても、IIJmioに支払う10月分の料金は同じです。乗り換えが早すぎると、IIJmioと新キャリアの両方に料金を支払う期間が長くなり、二重払いで大損します。
なぜ「5日前」に行動するのか
MNP予約番号の発行には時間がかかります。IIJmioでは申請から発行まで最短翌日、最長4日程度を要します。
月末ギリギリに申請すると、番号発行が翌月にずれ込み、IIJmioの支払いがもう1ヶ月増える危険があります。だからこそ、余裕を持って「月末の5日前」には申請アクションを起こす必要があります。
手順1|MNP予約番号を取得する(従来方式)
乗り換え先が「MNPワンストップ」に対応していない場合、IIJmioで「MNP予約番号」を取得します。
会員専用ページにログインし、MNP予約番号の発行を申請します。発行されるとメールで通知が届きます。
予約番号の「実質的な」有効期限に注意
発行されたMNP予約番号の有効期間は15日間です。しかし、多くの乗り換え先キャリアは「有効期間が7日以上残っていること」を申し込みの条件にしています。
つまり、実質的な有効期間は発行から約8日間しかありません。番号が発行されたら、すぐに乗り換え先の手続きに進みましょう。
手順2|MNPワンストップを利用する(現代的方式)
乗り換え先が「MNPワンストップ」に対応している事業者(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなど)なら、手順はもっと簡単です。
IIJmio側での予約番号の取得は不要です。乗り換え先のウェブサイトから直接申し込み、手続きを進める中でIIJmioの会員ページにログインして認証するだけで転出が完了します。
手順3|乗り換え先で開通手続きをする
乗り換え先キャリアから新しいSIMカードが届いたら、回線の開通手続きを行います。この開通手続きが完了した日(またはその翌日)が、IIJmioの「解約日」となります。
月末ギリギリに開通させることで、IIJmioの料金を最大限活用し、二重払いを最小限に抑えられます。開通後は、端末のAPN設定を新しいキャリアのものに変更することを忘れないでください。
IIJmioの通常解約(電話番号を捨てる)|手順と注意点
電話番号が不要な場合の「通常解約」は、IIJmioの会員ページ内だけで手続きが完結します。MNP転出よりシンプルです。
解約手続きは「解約予約」となる
会員専用ページから「解約」を選択し、手続きを進めます。月の途中で手続きを完了しても、サービスは即座に停止しません。
手続きは「解約予約」として扱われ、実際の解約日はその月の末日となります。月末までは通常通り通信も通話も利用できます。
解約予約のキャンセル方法
「やはり解約をやめたい」と思った場合、解約予約はキャンセルできます。
解約月の最終日19時59分までであれば、会員ページからオンラインで取り消し操作が行えます。
IIJmio解約の「罠」|費用とSIMカード返却の真実
IIJmioの解約は非常に良心的ですが、知っておくべき費用ルールと、よくある疑問について解説します。
解約月の料金は「日割りなし」の満額請求
この記事で何度も触れている最重要ルールです。IIJmioの解約月の料金は、日割り計算されません。
月の1日に解約が成立しても、末日に成立しても、1ヶ月分の月額料金が満額請求されます。これが、乗り換えタイミングを月末に調整する最大の理由です。
解約費用・手数料は基本0円
利用者が抱える不安|「違約金」と「手数料」について、明確に整理します。
以下の表の通り、現行のギガプランであれば、いつ解約してもペナルティ的な費用は発生しません。
| 費用項目 | ギガプラン | 旧プラン(音声) |
| 契約解除料(違約金) | 0円 | 1,000円(12ヶ月以内) |
| MNP転出手数料 | 0円 | 0円 |
SIMカードの返却は「不要」
解約後、IIJmioからSIMカードを返却するよう案内があります。公式には「貸与品のため返却が必要」とされています。
しかし、SIMカードを返却しなくても、罰金や追加料金は一切発生しません。私が調べた限り、未返却でペナルティを受けたという話は存在しません。
もし紛失していても慌てる必要はありません。良心に従って返却する(送料自己負担)か、ハサミを入れて破棄するかのどちらかで問題ありません。
まとめ|IIJmio解約は「月末5日前」のアクションが鍵
IIJmioの解約は、違約金や手数料がほぼ0円で、非常に簡単です。ただし、唯一の注意点「解約月の日割りなし」ルールを理解し、二重払いの損をしないことが重要です。
電話番号を乗り換える(MNP転出)場合は、月末ギリギリの開通を目指し、MNP予約番号のタイムラグを考慮して「月末の5日前」には手続きを開始しましょう。このタイミングさえ守れば、無駄な費用を一切払わずにスムーズな乗り換えが実現します。


