ワイモバイルの通話オプションを検討中の60歳以上の方へ。「だれとでも定額+」は本当に必要か、という疑問はごもっともです。私が分析した結論として、60歳以上の方に10分通話定額の「だれとでも定額+」は不要です。
なぜなら、まったく同じ月額料金で、通話時間が無制限になる「スーパーだれとでも定額+」を利用できる特別な割引キャンペーンが存在するからです。この記事では、その理由と具体的な手続きを詳しく解説します。
60歳以上は「無制限かけ放題」が標準になる
ワイモバイルには特徴の異なる通話オプションがあります。しかし、60歳以上の方には、実質的に「無制限かけ放題」一択となる理由が存在します。
2つの主要な通話オプション
ワイモバイルが提供する主な通話オプションは2種類です。
だれとでも定額+
月額880円で、1回10分以内の国内通話がかけ放題になるオプションです。10分を超過すると、30秒ごとに22円の通話料が発生します。
短い電話を頻繁にかける人向けのサービスです。
スーパーだれとでも定額+
月額1,980円で、国内通話が時間も回数も無制限でかけ放題になる上位オプションです。通話時間を一切気にせず利用したい人に向いています。
結論|同額で無制限かけ放題が利用できる
60歳以上の方が選ぶべきなのは、間違いなく「スーパーだれとでも定額+」です。あるキャンペーンを利用することで、この無制限かけ放題が「だれとでも定額+」と全く同じ料金になります。
鍵を握る「60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン」
このカラクリの鍵は、「60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン」です。これは、「スーパーだれとでも定額+」の月額料金1,980円から、毎月1,100円が永年割り引かれる非常に強力な内容です。
計算すると「1,980円 – 1,100円 = 880円」となります。
料金比較|選ばない理由がない
この結果、60歳以上の利用者にとっては、通話時間に制限があるオプションと、無制限のオプションが同額になる現象が起きます。
| オプション名 | だれとでも定額+ | スーパーだれとでも定額+ |
| 基本機能 | 1回10分かけ放題 | 無制限かけ放題 |
| 標準月額料金 | 880円 | 1,980円 |
| 60歳以上割引 | 対象外 | -1,100円 |
| 60歳以上の最終料金 | 880円 | 880円 |
私が考えるに、同じ料金を支払うのであれば、価値が圧倒的に高い「スーパーだれとでも定額+」を選択するのが最も合理的な判断です。10分経過を気にする必要が一切なくなります。
キャンペーン適用の条件と最大の注意点
この強力な割引を適用するためには、いくつかの条件と、非常に重要な注意点を理解しておく必要があります。
あなたは対象者?|利用資格のチェック
このキャンペーンは、以下の条件を満たす個人契約の方が対象です。
- 年齢|申し込み時点で、ワイモバイルに登録された「使用者」の年齢が満60歳以上であること
- 料金プラン|「シンプル2 S/M/L」などの対象プランに加入していること
- 通話オプション|「スーパーだれとでも定額+」に加入すること
契約者と利用者が異なる場合、実際に使う方(使用者)の年齢が基準となります。
最大の注意点|割引は「自動適用」されない
私が最も強調したいのは、この割引は自動で適用されないという点です。利用者が60歳になった瞬間に、ワイモバイルが自動で割引を始めることはありません。
割引の存在を知り、自ら行動を起こした人だけが恩恵を受けられます。この情報を知らないと、通話時間を気にして月額880円を払い続けるか、無制限のために月額1,980円を払い続けることになり、大きな損をしてしまいます。
料金を最適化する具体的な手続きガイド
理論を理解したら、次に行動に移します。利用者の状況別に、具体的な手続きを解説します。
すでに「だれとでも定額+」を利用中の場合
現在、月額880円の10分定額を利用している方は、2段階の手続きが必要です。
- オプション変更|My Y!mobile(会員ページ)にログインし、通話オプションを「だれとでも定額+」から「スーパーだれとでも定額+」に変更します。
- 割引の申し込み|オプション変更後、あらためてMy Y!mobileから「60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン」に申し込みます。
この2つの手続きを必ず実行してください。
新規契約・通話オプション未加入の場合
これからワイモバイルを契約する方や、まだ通話オプションに入っていない方はシンプルです。
契約手続きの際に、基本プランと同時に「スーパーだれとでも定額+」を選択します。その流れで、60歳以上であることが確認されれば、「60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン」にも同時に申し込めます。
手続きの窓口と適用タイミング
手続きは、24時間受付の「My Y!mobile」か、全国の「ワイモバイルショップ」窓口で行えます。
オンライン手続きに不安がある方は、ショップで相談しながら進めるのが確実です。オプション変更の適用は、原則として申し込みの翌請求月(翌料金月)からとなります。
知っておくべき制限事項
「無制限かけ放題」や「永年割引」には、対象外となるケースや終了条件が存在します。
「かけ放題」にならない主な通話先
「スーパーだれとでも定額+」は国内通話が対象です。以下の通話は無料の対象外となり、別途料金が発生します。
- 国際電話
- ナビダイヤル(0570から始まる番号)
- テレドーム(0180から始まる番号)
- 番号案内(104)
特に企業の窓口で使われるナビダイヤルは、かけ放題の対象外となる点に注意が必要です。
割引が終了してしまうケース
「永年割引」は、以下の条件に該当すると終了します。
- 「スーパーだれとでも定額+」のオプションを解除した
- 回線の使用者を60歳未満の人に変更した
- 回線契約を譲渡・承継した
- ワイモバイルの契約自体を解約した
使用者情報を変更する際には、割引が外れないか確認することをおすすめします。
まとめ|60歳以上は「だれとでも定額」が不要な理由
ワイモバイルの料金体系を分析した結果、60歳以上の方が10分定額の「だれとでも定額+」をあえて選ぶ理由は見当たりません。
なぜなら、「60歳以上 通話ずーっと割引キャンペーン」に申し込むだけで、10分定額と全く同じ月額880円で、時間無制限の「スーパーだれとでも定額+」が利用できるからです。
この事実は、残念ながら自動で適用されません。ご自身の契約内容を確認し、もし対象であれば、すぐにでもオプション変更とキャンペーンの申し込み手続きを実行してください。月額料金を変えずに、通話時間のストレスから解放されます。


