台湾旅行の準備で意外と悩むのが、現地のインターネット通信手段です。ポケットWi-Fiのレンタルや現地SIMカードの購入など、選択肢はいくつかありますが、手続きが少し面倒に感じることもあります。私がahamoユーザーに断言したいのは、短期間の台湾旅行ならahamoが最強のコスパを誇る選択肢だということです。
この記事では、ahamoがなぜ台湾旅行におすすめなのか、その理由と利用する上での重要な注意点を詳しく解説します。
ahamoが台湾旅行で最強コスパといえる3つの理由
ahamoが多くの台湾旅行者にとって非常に魅力的な選択肢である理由は、その圧倒的な手軽さにあります。私がahamoをおすすめする具体的な理由を3つ紹介します。
理由1｜追加料金0円で海外データ通信が利用できる
ahamoの最大のメリットは、月額2,970円の基本料金内で、台湾でのデータ通信が利用できる点です。追加のオプション料金や利用料は一切かかりません。
ahamoは海外91の国・地域に対応しており、台湾もその対象エリアに含まれます。そのため、特別な費用を心配することなく、日本にいる時と同じ感覚でインターネットを使えます。
理由2｜面倒な申し込み手続きは一切不要
海外でデータ通信を利用するための事前の申し込みは全く必要ありません。ahamoを契約しているだけで、自動的に海外データ通信の機能が付帯しています。
台湾の空港に到着したら、スマートフォンの設定から「データローミング」をオンにするだけで、すぐに現地のネットワークに接続されます。この手間のなさは、他のどの通信手段にもない大きな利点です。
理由3｜日本で使っているスマホをそのまま使える手軽さ
レンタルWi-Fiのように追加の機器を持ち運んだり、現地SIMのようにカードを差し替えたりする必要がありません。自分のスマートフォン一台で完結します。
普段から使い慣れた環境で、地図アプリの利用やSNSの更新ができるのは、海外旅行において大きな安心感につながります。
利用前に必ず確認！ahamoを台湾で使う際の重要注意点
手軽で便利なahamoですが、利用する上で知っておかなければならない重要な注意点、つまりデメリットも存在します。これらを理解しないまま使うと、現地で困ってしまう可能性があります。
デメリット1｜15日間の利用期間制限
ahamoの海外データ通信には、利用期間に厳しい制限が設けられています。これはahamoを利用する上で最も重要な注意点です。
16日目以降は超低速化
海外で最初にデータ通信を利用してから15日が経過すると、通信速度が最大128kbpsに著しく制限されます。この速度では、メッセージの送受信がかろうじてできる程度で、ウェブサイトの閲覧や地図アプリの利用はほとんどできません。
速度制限は日本に帰国するまで解除できない
この128kbpsという厳しい速度制限は、データ容量を追加購入しても解除されません。日本に帰国し、ドコモのネットワークに接続するまで継続します。そのため、ahamoは16日以上の長期滞在には全く向いていません。
デメリット2｜データ容量は国内利用分と合算
海外で利用できるデータ容量は、国内での利用分と合わせて月間30GBまでです。海外専用のデータ容量が別途用意されているわけではありません。
海外で使えるのは最大30GB
月額1,980円の「大盛りオプション」に加入している場合でも、海外で利用できるデータ容量の上限は30GBのままです。出国前に国内でデータを多く使っていると、台湾で利用できる容量が少なくなるので注意が必要です。
データ超過後の速度制限
月間のデータ利用量が合計30GBを超過した場合は、通信速度が最大1Mbpsに制限されます。こちらは1GBあたり550円で追加データを購入すれば、高速通信に戻すことが可能です。
デメリット3｜音声通話・SMSは高額な従量課金
データ通信とは異なり、音声通話とSMSの利用は完全に有料です。日本国内で適用される「5分以内通話無料」の特典も、海外では一切適用されません。
電話を「受ける」だけでも料金が発生
特に注意が必要なのは、電話をかける「発信」だけでなく、電話を「受ける」着信にも高額な料金が発生する点です。意図しない着信でも料金がかかるため、通話機能の利用は極力避けるべきです。
通話料の目安とサービス停止リスク
台湾滞在中の主な料金は以下の通りです。
- 日本への発信｜140円/分
- 着信｜175円/分
- SMS送信｜100円/通
国際サービスの利用額が月間で5万円を超えると、データ通信を含むahamoの全てのサービスが停止されてしまいます。旅行中の通信手段を失うリスクを避けるためにも、通話はLINEなどのアプリを利用するのが賢明です。
ahamoと他の通信手段を徹底比較｜あなたに合うのはどれ？
ahamoのメリットとデメリットを理解した上で、他の通信手段と比較してみましょう。あなたの旅行スタイルに最適な選択肢を見つける手助けをします。
レンタルポケットWi-Fiとの比較
ポケットWi-Fiは、複数のデバイスを同時に接続したい場合に便利な選択肢です。しかし、コストと利便性の面でahamoとは大きな違いがあります。
コストと利便性の違い
ポケットWi-Fiは1日あたり700円から1,200円程度のレンタル料金がかかります。3日間の旅行でも2,100円以上となり、追加費用0円のahamoに比べて割高です。ルーター本体の持ち運びや充電、空港での受け取り・返却といった手間もかかります。
現地SIM・eSIMとの比較
コストパフォーマンスを最優先するなら、台湾現地のSIMカードやeSIMが非常に強力な選択肢となります。特にeSIMは、物理的なカードの差し替えが不要で便利です。
コストパフォーマンスはeSIMが有利
台湾では通信料金が非常に安く、データ通信無制限のeSIMが3日間で500円程度から購入できます。コスト面ではahamoよりも優れています。ただし、購入手続きや初期設定を自分で行う必要があります。
旅行スタイル別｜おすすめの通信手段
最終的にどの通信手段を選ぶべきか、旅行のスタイル別にまとめました。
| 旅行スタイル | おすすめの通信手段 | 理由 |
| 14日以内の短期旅行 | ahamo | 追加料金・設定不要で最も手軽。圧倒的な利便性。 |
| 15日以上の長期滞在 | 現地SIM / eSIM | ahamoは速度制限で使えない。コストも安い。 |
| データ利用量が非常に多い | 現地SIM / eSIM | ahamoの30GB上限では不足する場合、無制限プランが安心。 |
| コストを1円でも安くしたい | 低価格eSIM | 数百円から利用できるプランがあり、最も経済的。 |
2〜4日の短期旅行ならahamo一択
週末旅行など、滞在期間が短い場合はahamoが最適です。現地に到着した瞬間から何もせずにインターネットが使える快適さは、他の手段にはない価値です。
15日以上の長期滞在ならeSIMや現地SIM
15日間の利用制限があるため、長期滞在にahamoは使えません。この場合は、現地のSIMカードやeSIMを契約することが必須です。
複数人での利用やデータヘビーユーザーの場合
ahamoはテザリングも無料で利用できますが、複数人で動画視聴などを行うと30GBの上限に達する可能性があります。データを大量に消費する見込みがある場合は、データ無制限のeSIMなどを検討するのが良いでしょう。
まとめ
ahamoは、「14日以内の短期旅行」で「利便性を最優先する」ユーザーにとって、間違いなく最強の通信手段です。追加料金や申し込みの手間が一切かからない手軽さは、短い旅行の貴重な時間を有効に使う上で大きなメリットとなります。
一方で、15日間の利用期間制限や高額な通話料といった明確なデメリットも存在します。ご自身の旅行期間やデータ利用量、何を優先するかを考慮して、最適な通信手段を選び、快適な台湾旅行を楽しんでください。