タイ旅行のインターネット手段で悩んでいませんか。ポケットWi-Fiは受け取りや返却が面倒、SIMカードは物理的な入れ替えが不安という方も多いでしょう。私がタイ旅行でeSIMを使ってみて、その手軽さと快適さに驚きました。
特にeSIMサービスの中でも『Airalo(エアロ)』は、コストパフォーマンスとプランの豊富さで他を圧倒しています。この記事では、タイ旅行でAiraloがいかに優れているか、具体的な料金プランから選び方、実際の使い方まで、私の経験を交えながら徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたのタイ旅行に最適なプランが必ず見つかります。
Airaloがタイ旅行で最強と言える3つの理由

私が多くのeSIMサービスの中からAiraloをおすすめするには、明確な理由があります。それは、他のサービスにはない圧倒的なコストパフォーマンスと、旅行者のニーズを的確に捉えたサービス設計です。
圧倒的なコストパフォーマンス
Airaloの最大の魅力は、その価格設定にあります。短期滞在向けの少量プランから長期滞在向けの大容量プランまで、すべての価格帯で非常に競争力のある料金を提供しています。
特にデータ容量が大きいプランほどGB単価が安くなる傾向は顕著です。例えば、データ専用プラン「Maew」の20GBプランは0.90 USDという驚異的な価格を実現しています。これは、タイの空港でツーリストSIMを購入するのと同等か、それ以上に安価です。
用途で選べる豊富なプラン構成
Airaloは、旅行者の多様なニーズに応える2種類のプランを用意しています。これにより、誰にとっても無駄のない最適な選択ができます。
一つは、データ通信のみに特化した「Maew」シリーズです。こちらは、LINEやSNSなどデータ通信が中心で、とにかくコストを抑えたい方におすすめします。もう一つは、タイの現地電話番号が付いてくる「dtac」シリーズです。レストランの予約や配車アプリの登録など、現地での通話やSMSが必要な場面で絶大な安心感をもたらします。
高品質な現地ネットワークで快適通信
「安いから品質が悪い」という心配はAiraloには不要です。Airaloはタイの大手通信事業者のネットワークを利用しているため、通信品質は非常に安定しています。
データ専用の「Maew」プランでは、タイ国内でカバレッジと品質が最高峰と評価される「AIS」のネットワークに接続します。電話番号付きの「dtac」プランも、もちろん大手キャリア「dtac」の回線です。バンコクやチェンマイといった主要都市はもちろん、プーケットなどのリゾート地や地方都市でも、快適なインターネット接続が期待できます。
Airaloタイ向け全料金プランを徹底比較
Airaloには、タイ国内で利用する「ローカルプラン」と、周辺国も訪れる方向けの「リージョナルプラン」などがあります。ここでは、あなたの旅行スタイルに合ったプランを見つけるために、それぞれの詳細を解説します。
タイ国内で使えるローカルプラン
タイ一国のみを訪れる場合は、ローカルプランが最適です。データ通信だけで良いのか、あるいは現地での通話も必要かによって、2つのシリーズから選びます。
データ通信だけで十分な方向け|Maewシリーズ
Wi-Fiをメインに使い、外出先で地図やSNSを少し使う程度のライトユーザーや、コストを最優先するバックパッカーに最適なプランです。タイ国内最高品質のAISネットワークを利用できる点が大きな魅力です。
データ容量 | 有効期間 | 料金 (USD) | GB単価 (USD) |
1 GB | 7 日 | $4.50 | $4.50 |
2 GB | 15 日 | $5.50 | $2.75 |
5 GB | 30 日 | $8.00 | $1.60 |
20 GB | 30 日 | $18.00 | $0.90 |
現地での通話も必要な方向け|dtacシリーズ
現地電話番号(+66)が付与されるため、レストランやスパの予約、Grab(配車アプリ)の認証などで非常に便利です。特に10日間50GBで$9.90 USDというプランは、驚異的なコストパフォーマンスを誇ります。データ無制限プランも選択肢に含まれます。
データ容量 | 有効期間 | 料金 (USD) | GB単価 (USD) |
50 GB | 10 日 | $9.90 | $0.20 |
無制限 | 15 日 | $19.95 | – |
無制限 | 30 日 | $34.95 | – |
アジア周遊や世界一周向けのプラン
タイだけでなく、ベトナムやマレーシアなど複数の国を巡る旅行者には、国ごとにSIMを契約する手間が省ける周遊プランが便利です。
アジア14カ国対応|Asialinkプラン
「Asialink」プランは、タイを含むアジア14カ国で利用できるeSIMです。7日間1GBで185.00 USDまで、幅広いラインナップが揃っています。滞在国が変わるたびに自動で現地のネットワークに接続してくれるため、設定の手間がかかりません。
世界中で使える|グローバルプラン
世界中を旅するなら「Discover」グローバルプランが選択肢になります。120カ国以上で利用でき、プランによっては音声通話やSMSも含まれるため、利便性は非常に高いです。ただし、料金は割高になるため、訪問国が数カ国に限定される場合は、ローカルプランやリージョナルプランの方が経済的です。
Airaloのメリット・デメリットを正直にレビュー
私が実際にAiraloを使ってみて感じた、良い点と注意すべき点を包み隠さず解説します。メリットだけでなくデメリットも理解した上で、自分に合ったサービスか判断してください。
Airaloのメリット|ここが素晴らしい
Airaloの利点は多岐にわたりますが、特に際立っているのは以下の4点です。これらが、私がAiraloを「一択」と断言する理由です。
とにかく料金が安い
最大のメリットは、やはりその安さです。特に、現地電話番号付きで10日間50GBが$9.90 USDという「dtac」プランは、他の追随を許さない圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。浮いたお金で、おいしいタイ料理やマッサージを存分に楽しめます。
現地電話番号付きプランがある
多くのデータ専用eSIMにはない、現地電話番号付きプランの存在は大きな差別化要因です。この電話番号があるだけで、旅の利便性は格段に向上します。現地のお店と直接やりとりできる安心感は、何物にも代えがたい価値があります。
テザリング(インターネット共有)が利用できる
Airaloのプランは、基本的にテザリングに対応しています。これにより、スマートフォンをWi-Fiルーター代わりにして、パソコンやタブレットをインターネットに接続できます。一部の競合サービス、特にデータ無制限を謳うプランではテザリングに厳しい制限があるため、これは大きなアドバンテージです。
安くても通信品質は一級品
前述の通り、Airaloはタイの大手キャリアであるAISやdtacの高品質なネットワークを利用しています。実際に私がバンコクや地方都市で使った際も、通信速度は非常に速く、Googleマップの表示や動画のストリーミングもストレスなく行えました。安かろう悪かろうではありません。
Airaloのデメリット|注意すべき点
素晴らしいサービスである一方、Airaloには改善を期待したい点も存在します。事前に知っておくことで、現地で慌てずに対処できます。
データ使用量がアプリで確認できない不具合
これはAiraloのタイ向けプランにおける最大の弱点です。本来、専用アプリで確認できるはずのデータ使用量が更新されず、「0 GB使用済み」のまま変わらないという不具合が多くのユーザーから報告されています。私もこの現象に遭遇しました。
この問題への対処法として、スマートフォンの設定画面からデータ使用量を確認する必要があります。iOSなら「設定」→「モバイル通信」、Androidなら「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」から、AiraloのeSIMが使用したデータ量を確認できます。
カスタマーサポートの返信が遅い
Airaloは「24時間365日対応」のサポートを謳っていますが、実際には返信が遅いという口コミが見られます。日本語でのサポートも期待できないため、トラブル発生時に迅速な解決を求めるのは難しいかもしれません。
とはいえ、設定自体は非常に簡単なので、手順通りに進めればサポートが必要になる場面はほとんどないでしょう。設定ミス(データローミングがオフになっているなど)がないか、落ち着いて確認することが重要です。
Airaloの使い方|購入から現地での利用までを3ステップで解説
Airaloの利用方法は非常にシンプルです。ここでは、購入から現地でインターネットに接続するまでの流れを、分かりやすく3つのステップに分けて解説します。
STEP1|出発前の準備
eSIMの購入とインストールは、必ず日本国内の安定したインターネット環境がある場所で済ませておきましょう。現地に到着してからでは、Wi-Fiを探す手間が発生します。
アプリのダウンロードとアカウント作成
まずは、お使いのスマートフォンにAiraloの公式アプリをダウンロードします。アプリを開き、名前、メールアドレス、パスワードを入力してアカウントを作成します。このプロセスは数分で完了します。
プランの購入とeSIMのインストール
アカウント作成後、アプリ内で渡航先の「タイ」を検索し、希望のプランを選択して購入します。支払い方法はクレジットカードやPayPalに対応しています。購入が完了すると、eSIMのインストール画面に進みます。iPhoneの場合は「ダイレクトインストール」が最も簡単でおすすめです。画面の指示に従うだけで、自動的にeSIMが端末に追加されます。
STEP2|タイ到着後の設定
タイの空港に到着したら、いよいよeSIMを有効化します。この設定も非常に簡単で、1分もかかりません。
eSIMの有効化とデータローミング設定
スマートフォンの設定画面を開き、モバイルデータ通信に使用する回線を、日本で使っていた主回線から、インストールしたAiraloのeSIMに切り替えます。
次に、必ずAiraloのeSIMの設定項目で「データローミング」をオンにしてください。この設定を忘れるとインターネットに接続できないため、最も重要なポイントです。設定が完了すれば、すぐに現地のネットワークに接続され、快適なインターネットが利用開始となります。
あなたに最適なAiraloプランはこれ!旅行スタイル別選び方ガイド
Airaloの豊富なプランの中から、どれを選べば良いか迷うかもしれません。ここでは、あなたの旅行スタイルに合わせたおすすめのプランを具体的に提案します。
旅行者タイプ別おすすめプラン
自分の旅行計画と照らし合わせて、最適なプランを見つけてください。
旅行者タイプ | おすすめプラン | 選定理由 |
短期観光客(3〜10日間) | dtac 10日間・50GB ($9.90) | 観光には十分すぎるデータ容量と現地電話番号が、圧倒的な低価格で手に入ります。 |
デジタルノマド/長期滞在者 | Maew 30日間・20GB ($18.00) | 高品質なAIS回線を最高のGB単価で利用できます。テザリングでの作業も快適です。 |
ビジネス旅行者 | dtacシリーズ全般 | 現地電話番号が必須のビジネスシーンで、データ容量も潤沢なため安心して利用できます。 |
予算重視のバックパッカー | Maew 7日間・1GB ($4.50) | 宿泊先のWi-Fiをメインに使い、外出時の最低限の接続を確保するのに最適です。 |
他の選択肢と比較すべきケース
Airaloは多くの人にとって最良の選択ですが、特定のニーズを持つ方には他のサービスが適している場合もあります。
データ残量を一切気にせず使いたい、という絶対的な安心感を求めるなら、「Holafly」のようなデータ無制限プランを専門とするサービスを検討する価値があります。ただし、HolaflyはAiraloより大幅に高価なうえ、テザリングに厳しい制限(1日500MBなど)がある点には注意が必要です。
何よりも手厚い日本語サポートを優先したい場合も、24時間日本語チャットサポートを提供するHolaflyが安心材料になるでしょう。これらの点を考慮し、それでもAiraloのコストパフォーマンスが魅力的に映るなら、自信を持ってAiraloを選ぶことをおすすめします。
まとめ

タイ旅行のeSIMとして、Airaloがいかに優れているか、その理由と具体的な活用法を解説しました。圧倒的なコストパフォーマンス、旅行者のニーズに応える多彩なプラン、そして高品質な通信環境。これらすべてを兼ね備えたAiraloは、ほとんどの旅行者にとって最高の選択肢となるはずです。
アプリのデータ使用量表示に不具合があるなどの小さな欠点はありますが、それを補って余りあるメリットがあります。この記事を参考にあなたの旅行スタイルにぴったりのプランを選び、ストレスフリーで快適なタイ旅行を楽しんでください。